A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

2016-01-01から1年間の記事一覧

Killfishのevolutionary adaptation

Reid, N.M., Proestou, D.A., Clark, B.W., Warren, W.C., Colbourne, J.K., Shaw, J.R., Karchner, S.I., Hahn, M.E., Nacci, D., Oleksiak, M.F., Crawford, D.L. & Whitehead, A. (2016) The genomic landscape of rapid repeated evolutionary adaptatio…

東洋大学生命環境科学研究センター研究進捗報告シンポジウム

ご参加頂きました皆様,ありがとうございました! 所属しているセンターで,以下のシンポジウム(研究進捗含む)が12月16日(金)13:30から東洋大学白山キャンパスにて開催されます。よろしければ,是非ご参加下さい。参加申込はこちらから(参加はもちろん…

大学のメールアドレス

学部や修士過程で卒業された方はまだしも,博士まで出た方に永久に使えるメールアドレスを大学が提供するという仕組みがあってもいいと思う。例えば,最近だと(ボクも)Gmailとかを論文のcorrespondenceのところのEmailに使う人が多いけど,これって「半永…

響心SoundsorChestrA

J-Waveかなんかでどなたかが紹介されてたバンド。熱い。熱い。色んな意味でやばい(あぶない)けど,そのストレートさとか熱さとかいいと思う。2月28日の即興曲が一番いいかも。2月28日の即興曲アーティスト: 響心SoundsorChestrA出版社/メーカー: MITSUK…

Little Creatures

NSNさんからのLittle Creaturesが良くて聞いている。最初は声がちょっとなぁと思ってたけど,慣れた気がする。未知の世界が一番タイプでしょうか。未知のアルバムアーティスト: LITTLE CREATURES出版社/メーカー: CHORDIARY発売日: 2016/07/13メディア: CDこ…

mixtox

複合曝露影響の評価(予測)のR packageが出たみたいです。その名もmixtox。どれくらい使えるか全然分かってないのですが,スタンダードなところはおさえられているような気がします。TKST&KMにしても,Meyerの論文にしても,Rでパッケージ化して,非常に分…

気分転換にPeteの論文。さすがピートで色々やっていますねぇという感じ。付録も充実。底質の影響もきちんと調べたというのは大きいけど,じゃあ何がおもしろいか,と言われると,別にそんなでもない気がする。水中の金属に対する感受性,底質に対する感受性…

Brix KV, Tellis MS, Crémazy A, Wood CM (2016) Characterization of the effects of binary metal mixtures on short-term uptake of Ag, Cu, and Ni by rainbow trout (Oncorhynchus mykiss). Aquatic Toxicology, 180: 236-246 おそらく,2014年のバンク…

こんなことしている場合ではないのですが,せっかく読んだのでメモとして: 藻類(微細藻類のバイオフィルム)における金属の取り込み(Ag)と排出(なぜか複数金属)に,増殖による希釈がどのような影響を及ぼすか,調査した研究。ラボ実験と野外検証を行っ…

村山留美子, 藤長愛一郎, 岸川洋紀, 内山巌雄 (2016) 日本人の発がん性大気汚染物質に対する許容リスクの選択に関する考察. 日本リスク研究学会誌, 26: 67-76 許容できるリスクレベルのお話。大気中の汚染物質によるガンを想定して,年間どれくらいリスクを…

Yamahira K, Takeshi K (2008) Variation in juvenile growth rates among and within latitudinal populations of the medaka. Population Ecology, 50: 3-8 琉大のYさん*1の論文。高緯度ほどメダカの成長速度が高くなっているというお話*2。すなわち,緯度…

Ruhí A, Muñoz I, Tornés E, Batalla RJ, Vericat D, Ponsatí L, Acuña V, von Schiller D, Marcé R, Bussi G, Francés F, Sabater S (2016) Flow regulation increases food-chain length through omnivory mechanisms in a Mediterranean river network. F…

細菌群集多様性の動態を生態系評価にいかにとりこむか

横川太一 (2016) 細菌群集多様性の動態を生態系評価にいかにとりこむか. 日本生態学会誌, 66: 301–308 ざら読み*1。メタゲノム解析で細菌群集が網羅的に分かる時代なんですよね。ほんとすごい。細菌のお話とか詳しくないので,日本語の解説として,ちょうど…

Fの夏合宿

なんというか楽しかった。先日参加した環境毒性学会も楽しかったけど,Oさんちに押し入ってみんなでお酒飲みながらワイワイするのが楽しかった(でも終始,各自のネタの発表*1)。ボクの興味関心とは必ずしも違う気もするんだけど*2,やっぱ超実務なところの…

ヘヴン (講談社文庫)作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/05/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (32件) を見る読み終えられないで置かれている本がいくつかあるなかで,久々に読了。帰りに,東武ブックスによ…

子守は確かに疲れるけど,「子守お疲れ様」というのには個人的に違和感を感じる。なんというか,うまく説明できないけど,そういうレベルの話ではないと思う。まぁ子守の経験がない人や人それぞれ考え方があるのでしょうけど*1。 *1:そして,「子守にも達し…

河川中流域の魚類生態学

河川中流域の魚類生態学作者: 片野修出版社/メーカー: 学報社発売日: 2014/11/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る全然魚類学者じゃないので,「読みたい」直感で書評募集に問い合わせしてしまい,後でボクじゃなかった方がよかったんじゃないかな…

Maseyk FJF, Mackay AD, Possingham HP, Dominati EJ, Buckley YM (2016) Managing Natural Capital Stocks for the Provision of Ecosystem Services. Conservation Letters 自然資本,生態系サービス関係で,Mさんが紹介していたので読んでみる。なんとい…

野外調査でできること

永井さんのブログで紹介されて自分で書いてないことに気付きました。ご紹介ありがとうございます*1。2014年の生態学会のシンポジウム「生態系における汚染の動態と影響」の特集号として,以下の論文が出ました。このような機会を頂き,企画者のお二方に御礼…

Fox DR, Landis WG (2016) Comment on ET&C perspectives, November 2015—A holistic view. Environmental Toxicology and Chemistry, 35: 1337-1339 FoxさんとLandisさんのCritical Perspectives*1。一押しポイントがよくわからないのですが,要は協力して…

Stark JD, Banks JE. 2016. Developing demographic toxicity data: optimizing effort for predicting population outcomes. PeerJ 4:e2067. 久々のメモ。個体群モデルのパラメータを”きちんと”推定する上で,何週間の試験が必要か,を調べた研究。なんとい…

種分布モデルにおけるアンサンブル予測

Araújo MB, New M (2007) Ensemble forecasting of species distributions. Trends in Ecology & Evolution, 22: 42-47 種分布モデルにおけるアンサンブル予測のお話。種分布モデルあたりの議論はあまりフォローしていなかったのですが,複数モデルをつかっ…

気候速度

Isaak DJ, Young MK, Luce CH, Hostetler SW, Wenger SJ, Peterson EE, Ver Hoef JM, Groce MC, Horan DL, Nagel DE (2016) Slow climate velocities of mountain streams portend their role as refugia for cold-water biodiversity. Proceedings of the N…

特に深い意味はないですが,家族の関係がうまくいっていたり,自分のつまらない話を聞いてくれる存在が近くに居たり,自分の存在が受け入れられる場所がある,というのは大事だ。別に確固たる証拠をもっていっているわけではなくて,単に周りの人たちを見て…

Cade BS (2015) Model averaging and muddled multimodel inferences. Ecology, 96: 2370-2382 Quantile regressionのCadeさん。結論のところを眺めただけですが, The simple averaging of regression coefficients recommended by Burnham and Anderson (2…

ちなみに泊まったのは,こちらの大巾屋さん。お風呂21時まで,門限23時には驚きましたが*1,良い感じの宿でした。実際2日目に,お風呂入れない覚悟で23時に帰ったのですが,他の方も遅かったせいか,無事入れました。湖側の部屋ではなかったですが,でもまぁ…

農薬学会

農薬学会のシンポジウム「農薬の生態リスク評価の最近の動向−室内試験と野外での影響を繋ぐために−」に参加・発表してきました*1。シンポジウムは,農薬規制,室内毒性試験(+個体群モデル),メソコスム(+野外調査),野外調査*2,種の感受性分布の話に…

有機汚染物質のMixtures

Jahnke A, Mayer P, Schäfer S, Witt G, Haase N, Escher BI (2016) Strategies for Transferring Mixtures of Organic Contaminants from Aquatic Environments into Bioassays. Environmental Science & Technology フィリップさんから教えてもらった論文…

Patrickさんの雑文に別刷り請求連絡をくれたPhilippさんがこの論文にも興味あるんじゃない?と教えてくれた論文*1。PAHsはまったく詳しくないのですが,そもそも疎水性であまり水に溶解しないので*2急性毒性では影響がほとんど見えないけど,Mixtureでやると…

2値データの統計解析(Ecotoxまわり)

以下,ほぼ個人的なメモですが。例えば,生死とかいわゆる2項分布に従いそうなデータって,生態毒性の分野(生態学も?)では,結構ゴリゴリ正規分布の世界で扱われていることが多いと思いますし,実際に,Ralf Schaferさんあたりが,キャッチーな論文を出し…