A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

2022-01-01から1年間の記事一覧

専門家とは誰か

「専門家」とは誰か作者:村上陽一郎,藤垣裕子,隠岐さや香,佐藤卓己,瀬川至朗,神里達博,佐伯順子,小林傳司,鈴木哲也晶文社Amazon近くの本屋で見つけて、悩みつつも購入してしまった本。複数の著者が各自の題を担当していて、いろんな人の考察を知る上ではよい…

全国の河川の環境基準点の物理化学的特徴の整備

岩崎雄一, 小林勇太, 末森智美, 竹下和貴, 梁政寛, 2022. 日本全国の河川における水質測定地点 (環境基準点) の物理化学的特徴の整備とそれに基づくグルーピング. 水環境学会誌 45, 231-237. ちょっと地道な整理(地点の紐づけや位置情報の確認)に時間がか…

末裔

末裔 (新潮文庫)作者:絲山 秋子新潮社Amazon久々に文庫本を読んだ気がする。なんというか、すごいのめり込んですぐに読み切ってしまうタイプではないんだけど、しっかり読みたくなる感じというか。良かったです。

20年間のEcotoxicology関連研究のレビュー(テキストマイニング)

Kristiansson, E., Coria J., Gunnarsson L., Gustavsson M., 2021. Does the scientific knowledge reflect the chemical diversity of environmental pollution? – A twenty-year perspective. Environmental Science & Policy 126, 90-98. SZKさんに教え…

電気伝導度の広域予測

Olson, J. R., Cormier S. M., 2019. Modeling Spatial and Temporal Variation in Natural Background Specific Conductivity. Environmental Science & Technology 53, 4316-4325. Cormierさんの最近の論文を眺めていて、気づいた論文。タイトルの通りで、…

嫌われる勇気

嫌われる勇気作者:岸見 一郎,古賀 史健ダイヤモンド社Amazon「わりと病んでますね」って言われそうなのですが、MKさんが紹介していた、アドラー心理学なるものの関連書籍を読んでみました。総じて、たしかにそう考えることもできるなぁと勉強になったのです…

海水と淡水の種の感受性分布の比較

Miina Yanagihara, Kyoshiro Hiki, Yuichi Iwasaki (2022) Can chemical toxicity in saltwater be predicted from toxicity in freshwater? A comprehensive evaluation using species sensitivity distributions. Environmental Toxicology and Chemistry.…

ブランディングとは愛されること

ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門作者:原野守弘クロスメディア・パブリッシング(インプレス)AmazonこれもSNSで流れてきて気になっていた本。科学的根拠に不安を覚える箇所があったり、記述がに気になるところがあったのですが*1、著者自身の経…

多様性の重要性

多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織作者:マシュー・サイドディスカヴァー・トゥエンティワンAmazonちらほらSNSとかで流れてきてKindleで読んだ本。総じて多様性って、建前じゃなくてご利益大きいですよ、というのを理解する…

ヘルシンキ 生活の練習

ヘルシンキ 生活の練習 (単行本)作者:朴 沙羅筑摩書房Amazon入院中の次男にトミカの差し入れをするためではあったりするのですが、近所に本屋さんがあり、何気なく並べてある本を眺めたり、「お、いいかも」と目にとまった本を手にとって読む、というプロセ…

廃水の希釈が放流先河川の水生生物の状態に重要

Büttner, O., J. W. Jawitz, S. Birk, and D. Borchardt. 2022. Why wastewater treatment fails to protect stream ecosystems in europe. Water Research 217:118382. 久々にざっと眺めた論文。ヨーロッパ全体で、ecological statusと廃水の希釈割合の関係…

英語の発表

国外の方を対象に、久々に英語で約1時間ほど発表するという機会があった。オンラインなので逐一の反応がわかんないのが残念なんだけど、終わった後に自然と出てきた拍手アイコンから想像するに、少なくともある程度の人は理解して楽しんで?くれたのではと思…

2021年の振り返りと2022年の目標

毎年この記事の作成が遅くなっている気がしますが,本年もよろしくお願いいたします。なんというか,もうなんか忙しくない人っているんですか?って飛び交うメールを眺めながら,感じてしまう今日このごろです。今年も,月に数回職場+たまに野外調査という…