A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

3種でもわりとSSDをうまく推定できそう?

Iwasaki Y, Sorgog K. 2021. Estimating species sensitivity distributions on the basis of readily obtainable descriptors and toxicity data for three species of algae, crustaceans, and fish. PeerJ 9:e10981 DOI: 10.7717/peerj.10981. peerj.com …

リスク学辞典

リスク学事典作者: 日本リスク研究学会出版社/メーカー: 丸善出版発売日: 2019/06/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る今更ですが,リスク学事典の「化学物質による生態リスク」の項目を書きました。といっても全体のほんの1項目ですが。理由は分…

LAS濃度が高い河川地点はどんなところか?

岩崎雄一, 本田大士, 西岡亨, 石川百合子 山根雅之 (2019) LAS濃度が高い河川地点はどんな特徴があるか?:水生生物保全を目的とした水環境管理への示唆. 水環境学会誌 42:201-206. doi: 10.2965/jswe.42.201 水環境学会に掲載された自分の論文を久々に紹介…

有機汚濁河川における亜鉛の影響

Iwasaki Y, Kagaya T, Matsuda H (2018) Comparing macroinvertebrate assemblages at organic-contaminated river sites with different zinc concentrations: Metal-sensitive taxa may already be absent Environ Pollut 241:272–278 https://doi.org/10.…

河川水生昆虫の金属に対する感受性比較

Yuichi Iwasaki, Travis Schmidt, William H. Clements (2018) Quantifying differences in responses of aquatic insects to trace metal exposure in field studies and short-term stream mesocosm experiments. Environmental Science & Technology 最近…

東洋大学生命環境科学研究センター研究進捗報告シンポジウム

ご参加頂きました皆様,ありがとうございました! 所属しているセンターで,以下のシンポジウム(研究進捗含む)が12月16日(金)13:30から東洋大学白山キャンパスにて開催されます。よろしければ,是非ご参加下さい。参加申込はこちらから(参加はもちろん…

Iwasaki, Y., Kotani, K., Kashiwada, S. & Masunaga, S. (2015) Does the Choice of NOEC or EC10 Affect the Hazardous Concentration for 5% of the Species? Environmental Science & Technology. 原著論文は載せられてなかったES&T連チャンです。経産省…

Iwasaki, Y. & Clements, W.H. (2015) A continuous need to determine what we should protect in ecological risk assessments. Environmental Science & Technology, 49, 7520-7521. ES&TのViewpointに「生態リスク評価で何を守るのかちゃんと考えて研究…

Iwasaki, Y. & Brinkman, S.F. (2014) Application of generalized linear mixed model to analyze mixture toxicity: Survival of brown trout affected by copper and zinc. Environmental Toxicology and Chemistry, n/a-n/a. ここでも少し触れたET&Cの金…

環境毒性学会誌に資料・報告として,以下のタイトルの原稿が載ることになりました*1。エコリスク通信に書いたネタの続き的ではあるのですが,NOEC, LOEC問題について,簡単に整理して解説記事?を書きました。英語ではIEAMやET&Cを中心に沢山論文はあります…

Iwasaki Y, Cadmus P and Clements WH (accepted) Comparison of different predictors of exposure for modeling impacts of metal mixtures on macroinvertebrates in stream microcosms. Aquatic Toxicology. コロラド州立大にいって,まずやったデータ解…

別件*1で見つけて使ったブルーギルの個体群モデルに駆除の効果(駆除割合)を入れて,平衡個体数*2に及ぼす影響や,駆除に必要な駆除割合などを計算した論文(事例研究)が応用生態工学に受理されました。モデルに限界があるのは重々承知しておりますが,駆…

あと,同志社大学の中谷内先生*1のところに,Cardiff大学の環境心理学者のPoortingaさんという人が来るみたいです(リスク学会メーリス情報)。これも楽しそうです。「ちなみ〜」なんかもあって紹介文が秀逸です*2。 同志社大学心理学部では環境心理学者のPo…

第12回有機化学物質研究会

化学物質による環境中生物への影響評価−遺伝子から生態系まで− 11月1日(木曜日)に上記のセミナーがあるようです。こちらも楽しそうです。プログラムはこちらにありますが,KSWDさんのタイトルがまたやばい*1。五箇さんがメソコスムをどう活かそうとしてい…

「安全のためのリスク評価入門」

いくつかおもしろうそうなものの宣伝。静岡県立大学で,9月29日(土)〜30日(日)に集中講義形式のリスク評価の講習会「安全のためのリスク評価入門」が開かれるようです。有料のようですが,出演者はボクの好きな人たちばかりです。(詳細はこちら) 講義…

カモ基盤A

富山県立大の坂本さんのところで,ポスドクを募集しています(修士卒でも良いようです)。金属のBiotic Ligand Model関係で,主な業務は淡水動物プランクトンの毒性試験データ(水質データを含む)の蓄積ですが,水質分析が得意な方も大歓迎なようです。時期…

以前に作成して消えてしまったのですが,googleのキャッシュにあったので,復活(2012/05/02)。 Iwasaki, Y., Ormerod, S.J., 2012. Estimating safe concentrations of trace metals from inter-continental field data on river macroinvertebrates. Envi…

"統計的に有意"を怪しむ

横国GCOEのニュースレター エコリスク通信に「「差がある」と「差がない」に分けることの難しさ」というタイトルで,文章を書きました。ここ。年末にKTGWさんから「何か書けよ」と言われて書いたものです。ぱっと言われて,ネタないなぁと思っていたのですが…

Environmental Toxicology and Chemistry誌に受理された論文がearly viewとしてオンラインで読めるようになりました。やっとこさ博士研究の集大成が出ました。宮城県迫川,山形県寒河江川,兵庫県市川で行った一連の野外調査をまとめて,底生動物の種数と亜…

First International Conference on Deriving Environmental Quality Standards for the Protection of Aquatic Ecosystems (EQSPAE 2011) なる学会が開かれるみたいです。タイトル的にはどんぴしゃりだし,Craneとか大御所が来るみたいだし,行ってみたい気…

野外調査結果から得られた亜鉛の水質環境基準への示唆

WASPに受理された論文がオンライン公開されました*1。内容はというと,2007年に兵庫県の市川及び越知川で行った底生動物調査結果を報告したものです。学会発表だと,2008年3月の水環境学会で口頭発表した内容の改変版ですね(簡単な要旨はこちら)。。特に,…

寄稿をお願いされて,EcoRisk(エコリスク)通信に書いた文章がここにあります。タイトルは,「いきちっておいしいの?−生態学的閾値に関する企画集会のちょっとした開催報告−」で,生態学会で企画した集会の報告を書いたつもりなのですが,深いことは一切書…

生態学会で,生態学的閾値の企画集会をします。詳細はこちら。

所属研究室関係で,以下のセミナーを企画しています。PDF版はこちら。公開ですので,よろしければ是非ご参加下さい。 第2回水環境セミナー 瀬戸繭美さん(奈良女子大学) 数理モデルを用いた水圏生態系における生態学的閾値の導出 :アオコ発生と微生物ルー…

行けませんが,ボクの愛する伊藤さんの発表です。だんだんと伊藤さんのやばさが公に*1。。 http://tsukubaecology.web.fc2.com/ *1:URLの写真参照

MedMAR(ADMERではありません。)

以下のシンポが今月行われます。詳細はこちらにもあります。去年から複数回集まって,僕らなりに色々話し合った結果の一部です。びしばし叩いてください。という内容です。是非ご参加ください。ちなみに,発表タイトルは松田裕之著『生態リスク学入門』を。…

明日,横国で以下の講演会があります。また,このセミナーの前に,13時20分から同じ場所で,「重金属のスペシーエーションと生態リスク」に関する発表もして頂く予定です。宜しければ,是非ご参加下さい。 第26回生態リスクCOE公開講演会 環境情報3号棟101 1…

環境科学会誌に受理された論文が印刷されました。この論文ではボクが亜鉛規制について修士及び博士研究を行う上で,疑問と思った点や問題だと思った点をまとめています。個人的には及川さん*1と議論でき,それが文章化できたことがとても良かったと思ってい…

横国大生態学分野若手研究者のつどい

+ ★第2回大会★ テーマ:化学物質の生態リスク評価:室内と野外からの事例研究*1 日時:6月13日(金) 16:00〜 場所:横浜国立大学 環境情報3号棟101号室発表者および題目: ●谷地俊二(金子研)「非標的生物としてのトビムシへの土壌散布薬剤の生態影響評価」 …