農薬学会のシンポジウム「農薬の生態リスク評価の最近の動向−室内試験と野外での影響を繋ぐために−」に参加・発表してきました*1。シンポジウムは,農薬規制,室内毒性試験(+個体群モデル),メソコスム(+野外調査),野外調査*2,種の感受性分布の話におおざっぱに別れており,ボクはマイクロコスム実験と野外調査で見られた違い,と,野外調査から安全濃度を推定する*3,という話をしてきました。自分の言いたいことを言えたせいかもしれませんが,正直とても楽しかったです。GKさんが皆さん各自進んでておもしろかったとおっしゃっていましたが,まさしくボクも同じ印象を受けました。GKさんは相変わらず良い研究されていますし*4,YKYMさんの個体群モデルの話はなんか先がありそうでワクワクしましたし,NGIさんは相変わらずでしたが,ちょっと話題がマニアックな気がしました*5。
農薬学会は,農薬の開発や利用,モニタリングに関わる社会人のたちが多いようで,色々と新鮮でした。例えば,ボクがいつも出ている学会ではランチョンセミナーは学生のため,というイメージが強いのですが,まさに各企業がこんなんできるよと宣伝に来てる感じでした*6。「こんな海外の会社があるのですね*7」とか,「え,この会社,農薬作ってたのですね」とか発見が色々ありました。農薬分析は別にして,生態学ではない生物学とか生物工学の方々がこういうところに職があるのかと勉強になりました。
オーガナイザーの両先生,誘ってくださいましたNGI先生,ありがとうございました。