A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

長期モニタリングデータから見えてきた?スペシャリストの減少

Larsen, S., Chase, J.M., Durance, I., Ormerod, S.J., 2018. Lifting the veil: richness measurements fail to detect systematic biodiversity change over three decades. Ecology.

ステファノさんとステーブたちのお仕事。ベールを剥がすというしゃれたタイトル。比較的ざっと読みですが,約30年間のモニタリングデータを使って,種数と機能の多様性にトレンドは見られなかったけど,なにやらややこしい解析をすると,ニッチの狭いスペシャリストがいなくなっていて,それはどうも絶滅確率が高いというよりは,再移入確率が低いせいではないか,というお話。「なにやらややこしい解析をすると」というところはもう少し勉強しないといけない感じ。年1回の調査なのでばらつきもありそうだけど,これでも結局種の出現の有無や個体数で定性的には見つけられそうな気がする*1。とりあえず,色んな解析手法が出てきているんだなぁと思った(遠い目)。

*1:深いところを理解していないのであまり自信は無いですが