ちょっと俗?っぽい読書。タイトルがなんか欧米人悪いみたいな印象を受けるのがアレですが
*1,内容としては全然そんなことなくて,おもしろかったです。欲を言うと,(この手の本をあまり読んだことないのでアレですが)所々冗長な印象を受けました。複数の具体例を紹介しながら,一貫してルール作りへの参画の重要性を指摘され,そのための信念?の持ち様を説いておられるように思います。化学物質規制という文字も出てきて,このあたりはそうだよなぁと日頃思っていることを一致して納得しました。以下はランダムな引用(と感想):
- ルールを自分に有利に変えるという姿勢をフェアではないと感じるのはなぜでしょうか。(中略)相手の態度が美しく映らないからです。
- 大方の日本人にとって,”ルールは他の誰かが作るもの”であり,立ち居ふるまいの美しさや行動の美学は,”作られたルールの下で最善の努力をすること”にある
- (感想)これは結構言い得て妙だと思いました。少なくとも,ボクはこの大方の日本人の一人的な認識を持っていると思います。
- ルールとプリンシパル
- 制約を課されて初めて考えるきっかけができる
- ルール作りに積極的に参画する*2
余談ですが,この本は,家の近くにある古書店で目についてなぜか気になって,買ってしまった本です(古書じゃなくて新書)。そしたら,店主が著者の奥さんのようで購入した理由を聞かれてしまいました。予想外で,あまり上手に答えられた記憶がないのですが,ちょっとおもしろい出来事でした*3。