- 作者: 宇佐美寛
- 出版社/メーカー: 東信堂
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
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- 前回の授業内容の要約を教師の方から話してやるなどの講義も有害である。(中略)君ではなく,学生に言わせるべきなのだ。
- 名前を呼んで「配り係」にして配らせる
- (感想)名前を呼ぶということをほとんどしていなかったので,確かに名前を呼んで進めるというのは,自分にとっても相手にとっても良いように感じた。
- 講義向きの包括的な概論・抽象論から始めてはならない。初めの段階ほど,事実を具体的に与えなければならない。
- 学校以外で自力で学ぶための問題意識を持つのを助け得れば「御の字」と思うべきだ。
- どぎもを抜くべきである。
- (感想)どぎもの抜き方にも色々あると思うので,このあたりは個性が出る。
- 教師がすることを代りに学生にさせる可能性は無いかといつも考えるべきである。(中略)教師の身にならせるのである。
- (感想)これも常々思っている。自分で手を動かす機会にもなるし,教える側の大変さも理解してもらえるので。
- 具体例を頭の中に貯えさせねばならない。具体例の蓄積が有れば,具体例相互がぶつかりあい干渉しあって,ある関係が生じて安定する。それが理論が出来たということである。
- (感想)この説明とてもよいと思った。具体例から全体を整理する力がつくというのは確かにその通りかもしれないなぁと思った。
- 抽象的で粗大な概括・要約に逃避しない思考である。
- ノートに書かせることで,考えが精密になる。
- (感想)確かに書くことで頭は整理させる。発言する前にこのような作業をすることも確かに重要だなぁと思う。
- ほめるのは大事である。
- 教科内容の言葉をそのまま与えるのではなく,教材を与えるべきなのである。つまり,学生の経験に照らして考え理解できるような言葉に置きなおすのである。
- 具体例を全く使えないなどというのは,実は何もわかっていない状態なのである。
- (感想)自戒の念を。。
- 私の授業では,ほとんどの時間にリポートの提出を義務づけているし,授業中もひんぱんに指名し,発問・指示している。
- 教師の言葉は重い。言ったとおりに行わなければ信頼されない。
- (感想)なんとなく身に覚えが。。
- 無名の人数不確定の「砂粒のような」大衆の一人に過ぎないと感じているのである。(中略)出来るだけ,個々の学生に当てて,何かをさせるべきである。
- よく復誦(recitation)させる。
- 主要な「?」を予め構想する
実際に本を読んで頂ければわかると思うが,ちょっと癖がある。でも,随所で考えさせられる。今年度後期の”授業”で少しずつ試行錯誤できればなぁと思う。ちなみに,なんとなく同意できそうな方は,おそらくこの入門を読むよりも,『大学の授業』を読む方がいいかもしれません*1。
- 作者: 宇佐美寛
- 出版社/メーカー: 東信堂
- 発売日: 2012/04/01
- メディア: 単行本
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*1:未読ですが,先ほど取り寄せしました