A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Murphy, J.F., Davy-Bowker, J., McFarland, B., Ormerod, S.J., 2013. A diagnostic biotic index for assessing acidity in sensitive streams in Britain. Ecol. Indic. 24, 562-572.

河川の酸性化に対応した新しいindexを作りましたよ。との論文。Steveがボクとの共著を引用してくれたので気づいた論文*1。相変わらず大量のデータがあって,それをもとに,序列化を利用して指標を作り,テスト用の別のデータセットで他の指標とパフォーマンスを調べたという論文。さらっと書くとこんな感じですが,データ処理や解析は結構入り組んでる。パフォーマンスを比較するのにGAMを使っているのは,分かるような分からないようなですが*2,今回の指標は他より良かったよというお話。あと,科レベルよりはやっぱり種や属レベルで指標を作った方がsensitiveだという示唆もされています。
実際に河川のrestorationを念頭に置くと,多様な要因が絡んでいてどの要因がきいているのかよくわからんので,ベストな対策がわからない。だから,要因特有の指標が必要だという展開。本文でも議論されているけど,そもそも野外のデータを解析する際は色んな要因が絡んでいて,相関していたりするので,限界があるかもしれない,とのこと*3

*1:というか,もう2013年分までページ番号がついてたりするんですねぇ

*2:波打ってる応答とかいいんかい?って感じですし

*3:論文ではSteve得意の?前向きな感じでパラグラフは終わっていますが