Giam X, Olden JD, Simberloff D (2018) Impact of coal mining on stream biodiversity in the US and its regulatory implications. Nature Sustainability 1: 176-183. DOI: 10.1038/s41893-018-0048-6
炭鉱が下流の河川の生物多様性に及ぼす影響をメタ解析した研究。セレン,カルシウム,マグネシウム,硫酸イオン,炭酸水素イオンあたりが問題となっているようです。Clean Water ActとSurface Mining Control and Reclamationという法律が絡んでいるようです*1。Coal mining下流で無脊椎動物,魚類,サンショウウオあたりへの影響が対照河川と比べてどの程度変化しているかを調べて,どの分類群でも種数や個体数に減少が観測されていますね。というお話。Reclamation(採掘活動前の状態に鉱山地域を回復されること*2)が完了しているかどうかでも比べて,あまりその効果は明瞭では無いですよね?という話*3。イオン濃度とかとの影響レベルの関係を調べているわけではないので…という感じなのですが,メタ解析して,米国全土で保全の懸念が高い地域などを推定しているところが評価されたんだろうなぁと思う。Discussionも結構生々しい。Oldenさんも共著者の一人。