A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

佐々木(2010,水環境学会誌)からの抜粋。

「環境基準のあり方論」と「行政目標としての基準論」
あり方論派は主に大学の先生方が中心であり,行政目標派は環境省はじめ地方の行政担当者であったように思われた。(中略)行政はその考え方に関して異存はないが,排水規制など行政行為とリンクさせて成果が上がるものでなければ,基準として意味は成さないという考え方であった。
すなわち,私たちが携わった業務は「環境監視業務」ではなく,単なる「基準監視業務」であったのである。

もちろん,個人の感触にすぎないのかもしれませんが,こういう記述はおもしろい。あと,巻末の座談会が結構現場な色が出ていておもしろい。「人口集中している都市の河川をどうするか,その具体的な到達点が見えない」