A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Serveiss, V.B., Bowen, J.l., Dow, D., Valiela, I., 2004. Using ecological risk assessment to identify the major anthropogenic stressor in the Waquoit Bay watershed, Cape Cod, Massachusetts. Environmental Management 33, 730-740.

実際の湾(Waquoit Bay)で,主要な影響を及ぼす要因を特定したという過程の紹介論文*1。やり方としては参考になるかも。めぼしい要因のパスを描いて,主要な要因を複数の専門家の判断で得点化して,絞り込むという地味な戦略。各論はEcological Applicationsとかに載っているので,学術論文としておもしろいのだと思う。「This fuzzy set decision-making procedure」と表現されている。ちなみに,アマモのカバー率やホタテ貝の収穫量に大事だったのは,窒素の負荷,という結論の模様。地味な論文(というかプロセス)なんだけど,こういうのが実際であり,きちんと論文にまとめられているのがよいと思う。EPAの報告書に詳しいことが書いてあるみたい。

*1:これたぶん,レビューとかじゃなくて普通の論文扱いになっているのだけど,ちょっと不思議な感じ