Matsubayashi T, Ueda M (2015) Relative Age in School and Suicide among Young Individuals in Japan: A Regression Discontinuity Approach. PLoS ONE, 10: e0135349
4月2日で学年が変わるみたいなのですが,それが15歳から25歳の自殺率にどう影響しているか?調べた論文。専門外ですが,おもしろそうなので眺めてみました*1。この出生日と学校に入るタイミング*2で,その後の将来の収入に影響するとかしないとかそういう結果があるらしく*3,それを日本の1974年から85年生まれた子どものデータを使って,出生日(特にこの入学日直前に生まれること)が自殺率にどう影響するかを調べられています。これが結構綺麗に差は見えていて,本文からそのまま数値を持ってくるとベースラインが1万人に12.6人くらいで,直前に生まれたこどもはそれよりも1万人に3.4人多いと推定されています*4。この違いを大きいか,小さいかを判断することは結構人それぞれだと思うのですが,著者らは,not trivial(些細な違いではない)と解釈しています。他の人より若くして入学した子どもの方が自殺率が高くなっていますが*5,個人的にはそれよりもベースラインが高いよね。。という気もします。ほんとに。
最後にボクは早生まれですが,あんまそういうのは感じたことなかったです。まぁこれもあくまで個人的な感覚ですし,上の話も全体をおしなべた結果のことですので,各個別事例にどうか?を当てはめるのは,難しいと思います。