A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

「時間は大事だよ」論文。short communication。基本的には他でも言われていそうな話で,毒性試験で最初と最後の状態だけ測るのではなくて,時間に伴う変化(例えば,生存率の変化)をきちんと追っていった方が色々メリットがあるよ,というお話。OECDの標準法とかにも言及していて,実は時間に伴う変化をある程度測定するように書かれているんだけど,そういうデータって論文やデータベースに公開されていなくて問題だとか。
非常にまっとうな主張だけど,管理する側としては,じゃあどの時間のLC50を使えばいいのか?とかめんどくさいことが起こりそう*1
下の画像に特に意味はありません。

Heckmann L.H., Baas J., Jager T. (2010) Time is of the essence. Environ. Toxicol. Chem. 29:1396-1398.

*1:もしそもそも96時間!とかっていう風に統一されていることは問題ではあるが