対照区(コントロール)のばらつきを考慮して、「影響のない」濃度を決めようという提案。こういう考え方は重要だと思うし、提案自体はあってもいいと思う*1。一方で、少し複雑なので多分普及しないだろうなぁというのが個人的な感想。2点細かいメモを残しておく:
NSECの場合、回帰線の不確実性に加えて、モデルの切片(対照区の応答)の不確実性も含まれるのことになるのが気になる*2。と考えると、EC10とかシンプルでいいのではないかと思う。試験法自体も完全な無影響であることを保証するものでもないわけだし。。。(と思ってしまう)- ECxは影響がある濃度なので、SSDのコンセプトに合わないという表現が散見されるけど、これは個人的にあまり好きではない。そもそも閾値を仮定しない限り、実質的にNSECだってNOECだって実質的に「影響がある」濃度になりうるわけだし、SSD全体の課題みたいなのを考えると、そもそもこういう細かいところに拘るのは賢明じゃないと思う*3。