A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

環境毒性学会誌に資料・報告として,以下のタイトルの原稿が載ることになりました*1エコリスク通信に書いたネタの続き的ではあるのですが,NOEC, LOEC問題について,簡単に整理して解説記事?を書きました。英語ではIEAMやET&Cを中心に沢山論文はありますが,この手の話題に踏み込んだ日本語の記事はないような気がしますので,参考になればと思います。至極真っ当なのですが,それが難しいということもなんとなく分かってきたように思います。本質的な問題は抱えているのですが,統計的有意差に偏重したNOECやLOECで”実際に”どういうまずいことが起きているのか,というところが実はそんなに明らかになってないというのが,課題ですかね。すくなくともNOECやLOECのところの影響サイズやそのばらつきが明示されるようになるといいような気がします。

岩崎雄一,林岳彦,永井孝志(2013)NOECとLOECにお別れを言うときが来た?.環境毒性学会誌 16(1) 13–19

# 追記 130807
頁番号がついたので追記しておきます。もし,質問などありましたら,ボクまでご連絡下さい。あるいは,別刷り下さい,というのもあれば,是非。

*1:そもそも査読があるのかもしれませんが,少しセンシティブな問題ではあるので,査読をお願いしました