A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

野外で特定の化学物質の影響を評価したい場合

あくまでボクの中の頭の整理です。野外で特定の化学物質の影響を評価したい場合を考える。

  • ある地点の生物相が対照地点のそれと同様である場合に,「当該物質の影響はほとんどないと判断する」
  • ある地点の生物相が対照地点のそれと明らかな差異がある場合に,「当該物質の影響だと判断する」

の2つの異なる状況を考えた場合に,どちらの推論が尤もらしい可能性が高いか,と考えると,前者の方が正しく推論できる可能性が高い印象をなんとなく感じているのですが,おそらくそれは,特定の化学物質濃度が高い地点は,他の影響要因が交絡している可能性が高い,からだとふと思った。都市河川とかまさしくそうで,亜鉛濃度が高いところはBODが高い可能性は高いし,他の物質も流入しているため,誰が犯人かを決定することは難しくなる可能性が高い。一方で,亜鉛濃度の高い地点が他の影響要因が緩和されている(それによって見かけ上影響がないように見える)可能性も考えられるけど,おそらくその可能性は,一般論として,後者よりは低いんじゃないかと思う。あくまで現時点の(私的な)整理として。