- 作者: 沖大幹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/03/15
- メディア: 単行本
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- 准教授や助教は,法律上は教授をもはや助けなくてもよいのです(p18)。
- まず秘書さんと仲良くなるのが秘訣になります(p42)。
- こういう記述があるのは人間くさくて,個人的にとても親近感が湧きます。
- 研究室選びは指導教官の選択です(p58)。
- これはまさしくそうです。もちろん,それ以外の要素も大事ですし。学生の雰囲気がそこを補ってくれることもあると思います。
- 真面目に勉強していると,あたかも世の基本原理はすべてわかってしまっていて,後はその応用に過ぎない,などと早合点してしまう聡明な生徒さんもたくさんいるでしょう。しかし,そうではなくて,わかっている知識をわかるように教えるのが教育なのです(p58)。
- 他人の研究の方が面白そうで将来性がある様に見えたりしたら,最先端の壁に直面して逃避しようとしているのではないか,と自省する必要があるのです(p74-75)。
- 自戒の念を込めて。
- 未経験でもあたかも経験したかのように感じ取れる能力が教養です(後略:p83)。
- 一芸に秀でるものは関連した芸にも通じているのではないか,という世間の期待を背負い(後略:p95)
- 「明日から頑張ります,は信用しない。やる気があるなら今からやってみせてください」と学生に伝えています(p147)。
- なんとなくこうやってやらない人をよく見かける気がするので,これは良い言葉だと思う。
- 大学での教育に何ができて,何ができないのか,実は僕にはまだ良くわかりません。
- これまた親近感が湧きます。
などなど,他にも御利益のありそうな言葉は随所にありましたが,とりあえずこんなもんで。大学に関わらない人でも興味深い視点や考え方が得られるように思います*2。