A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

遡行 ---変形していくための演劇論

遡行 ---変形していくための演劇論

KBさん*1に教えて頂いた,岡田さんの本。チェルフィッチュは三月の5日間とフリータイムをDVDで見てから,わたしたちは無傷な別人であるのか?をSTスポットと横浜美術館で1回ずつ見て*2,その後だいたい東京で何かをやるときには行っていると思う。最初はDVDなんだけど(単なる一素人で,演劇なんてなんにもろくに知らないんだけど),なんとなく時間を追った変化みたいなものは感じていて,その変化の理由?みたいなものが書いてあって,あーなるほどなぁと思った。KBさんが気になる文言をここに書き出している。自然科学の方法とボクも自然と結びつけていたんだけど,それと別にちょっと思ったのは,教壇に立っているときって,(こういっては怒られそうですが)演劇と似ているんじゃないかなぁと,そういうたわいのない妄想をしたりもした*3


もうちょっと妄想を続けると,「ノイズを中に差し挟んでいくと演技がウソくさくなくなる,いい感じに見えてくる(p131)」とか,まさに統計モデルに置き換えると,モデルで説明できる分+誤差みたいに考えられるし,ボクらは誤差をうまく省きながら,良さそうなモデルを探るという作業をするんだけど,岡田さんは逆にもっともらしいノイズを付け加えようとしている。とか,繋げて妄想すると,結構おもしろい。今度会う機会があったら*4,本を持っていってサインしてもらおう。


大変おもしろくて,数日で読んでしまった。

*1:一度しか面識はないのですが,覚えて頂いてて有り難い限りです。で,この本教えて頂きありがとうございます

*2:不思議なんだけど,なぜか2回見に行った。ボクの知っているチェルフィッチュと違うなと思ったけど,なんか良かったみたい

*3:ダラダラと普通の言葉で説明していることに拘るのは,リアルに拘っているから?とか。ほんとにどうでもいい妄想。でもこういうどう伝わるかとかをよく考えておられるのかぁと,勝手ながら少し繋がった気がした

*4:大体演劇会場にいる気がするので。