A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Cooper, S.D., Walde, S.J. & Peckarsky, B.L. (1990) Prey exchange rates and the impact of predators on prey populations in streams. Ecology, 71, 1503-1514.

魚類の底生無脊椎動物*1食による底生無脊椎動物の個体数への影響を考えるうえで,exchange rate (流下による移入と移出)は重要という論文。どちらかというと,流下による移入によって,魚類による捕食の影響が見えなくなるというお話な気がするけど,exchangeを定義した後に,それを使っていたのが少し不思議。閉じた系の実験とかでメッシュサイズの大きさで(すなわち,移入しやすさ)で観察する捕食の影響が変化するとかという検証をしている。後ろの方に流下関連の70年代の論文が引用されているので,気が向いた時に読んでみたい。

*1:先日輪読した『河川生態学』ではこう統一されていた