A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

西田高志, 門田克行 & 中村亜希子 (2011) 排水の生物影響評価に用いる統計手法の比較・検証. 環境毒性学会誌, 14, 119-126.

金属毒性の特集号に載っていた論文。WETのデータを使ったNOECとIC25の比較がある。Steel's testとDunnett's testで異なる結果を出したという例があって,有意差がでなかったSteel's testを推しているけど,その理由がちょっと強引に感じる。個人的視覚的直感としては,このデータとしては,有意差がみえてもいいと思う。結局の問題は,どれくらいの影響を”許容できない”と判断するか,が曖昧なまま統計的有意差だけで議論しないといけないことだと思う。