A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

ERA][SA][CSU2012]

Stewart-Oaten, A., Murdoch, W.W., Parker, K.R., 1986. Environmental impact assessment: "pseudoreplication" in time? Ecology 67, 929-940.

ウィルの院生向けの講義でみんなで読んだ論文の1つ(毎週水曜の午後は,論文を3〜4本読んできて,2〜3名の担当学生がその論文について議論する時間になっている)。入り組んでるせいか読みにくくて,後半は流し読み。BACI (Before After Control Impact) designで,工場とかが排水が流れ込んでくる場所の上流及び下流地点でその影響を調べるときに,どうやったらよろしいかという問題を例にして話が展開されている。なんかそんなに厳密に考えなくてもよくないですか?という気もするのですが,時系列のデータをとる場合は,両地点で誤差が独立かとか,かなり真剣に議論されているよう。。


ちょっと話が逸れるけど,母国語なのでこういう英語の論文が気軽に"読める"のはすごいうらやましいなぁと思う。院生向けの講義ではあるけど,学部生も受講できるらしく,何人かいる模様。この論文は入り組んでてかなり読みにくかったけど*1,意味をどれくらい理解できるかはおいておいて,重要な論文を"読める"のはいいなと思う。日本だと,英語のハードルもあるので,特に学部生なんかは,なかなか難しいと思う。でもまぁ,日本語でいい解説記事とかあれば,同じ事ができそう。ちょっとおもしろい。

*1:その分,学生の議論もあまり活発でなかった気がする