A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

午後からYNUへ。KWGCさんの公聴会を拝聴。構成はもう少しうまい流れがありそうな気もしましたが,ゆっくり話して分かりやすい発表というのを結構初めて聞いたかもしれません。知り合いの発表で個人的な興味があったせいもあるかもしれませんが,ゆっくりな発表っていうのも悪くないなと思いました。KWGCさん,お疲れ様でした。
KTNさんと少し議論。発想はおもしろいと思うし,研究としてもおもしろいと思う。ただ,(ボクが偉そうに言えるタチではありませんが)ヒト健康のリスク評価結果はほとんど検証不可能なので(とボクは思っているので),あらたな手法の結果の妥当性とその手法(モデル)の妥当性をどう判断するのかという意味で問題点は多いと思う。少し高度な統計モデルも末端ユーザーにも使いやすくなってきているので,当然今までの方法より,科学的に(あるいは統計学的に)"良さそう"な解析はできるのですが,どうも前述の問題がひっかかって附に落ちない。どんなに手法を洗練させても,その妥当性を(ほとんど?)検証できないのって,どうも附に落ちない*1。まぁ,そこを考えないで進むというのは残念ながら今の世界ではまかり通る気がしますし,論文は書けると思います。

*1:もちろん,手法を洗練させるというのは大事ですが,根本的な解決になっているかが曖昧な気がします