A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Stream mitigation banking

Lave, R., 2018. Stream mitigation banking. Wiley Interdisciplinary Reviews: Water 5, e1279.

Freshwater Scienceの学会の時にお話を聞いたLaveさんのStream mitigation banking入門記事。ざっと読みで法律関係のあたりとか正確ではない部分があるとは思いますが,自分用のメモとしておいておきます。Stream mitigation bankingを直訳すると,河川緩和銀行,と意味が分かりにくいのですが,Clear Water Act文脈で,開発プロジェクトがその影響をオフセットするため作られた仕組みのよう(カーボンオフセットとか排出源取引みたいなを勝手に想像しています*1)。営利団体(会社)であるMitigation bankが任意の修復プランを立てて,それが承認されれば,水圏生態系への影響のオフセットが必要な会社などがそのクレジットを購入するという仕組み。全然知らなくて,仕組みとしてすごくおもしろいと思うんだけど,今のところ,河川形状や機能といったの物理環境な側面ばかりが重視されて*2,生物学的や化学的な側面での評価や対策が十分でなく・・・。という感じ。途中から聴き始めてよくわからなかったLaveさんの話も基本こういう話をされていたと思う。もうちょっと深掘りしたいけど,ひとまずこの記事ではこんな感じか。

*1:ただ,WCAと開発事業の結びつきがいまいちよくわかってない

*2:実施後の評価がしやすいというの理由の1つのよう