A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Iwasaki, Y. & Clements, W.H. (2015) A continuous need to determine what we should protect in ecological risk assessments. Environmental Science & Technology, 49, 7520-7521.

ES&TのViewpointに「生態リスク評価で何を守るのかちゃんと考えて研究するのは大事ですよね?」という原稿を書きました*1。講義をした際によくする質問で,自分がお金を払わなくて良い状況だと理想を追求するけど,自分がお金を払う必要があると現実的な解に落ち着きますよね?という話の応用で(というかこの話をもろに書いていますが),研究もこの点を意識して,何を守りたいのか?を意識して研究を進めるのが大事ではないでしょうか,という提案をしております。自分は実際にどこまで守りたいのか?そのためにはどういう研究が必要なのか?,特に,分子生物学的なあたりとか生態系間の繋がりとか,対象は無限に広がるのですが,じゃあ,どこが落としどころなのか?,このあたりの問題は難しいのですが,大事なところだと思っています。


ES&TのViewpoint,駄目もとで出して見たのですが,やはりひとまず良いところに出してみるものですね。実質的な査読は行われていないようですが,ボクの原稿の場合,関連分野のEditors*2が読んで,掲載の可否を決定しているようです。今回は,もっと話を絞って,上で書いた質問あたりを中心になるように書き直したら?というコメントでした。一応,どんな査読なのか?気になった方用+個人的メモとして残しておきます。

*1:いいか悪いかは置いておいて,日本語でもそろそろ…

*2:複数形だった