A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Statistics for Censored Environmental Data Using Minitab and R (Statistics in Practice)

Statistics for Censored Environmental Data Using Minitab and R (Statistics in Practice)

検出・定量限界未満の打ち切りデータ*1を統計解析に書けるときに,どうしましょうか?みたいな時用の本。実際にどれくらい需要があるのかわからないけど,査読者が「検出限界の半分の値を使うとか,おわってんだよ,これ読めよ*2」と言ってきたので眺めてみた。キライなのは,イントロの例が「そら確かにそういうデータで安直に検出限界の半分を使えば変なこと起こりますよ」という偏った例だったこと。そらないわーという感じ(まぁでも実際研究レベルでなければ,こういうことになってそうな気がしないでもないけど)。ボクの場合,実際に検出限界以下のデータに任意の値を最初に与えないと先に進めないので,この本に書いている方法は使えなさそう。でもまぁ勉強にはなりました。ES&Tにもおされなタイトルで論文を書いている。

Helsel, D.R. (2005) More than obvious: Better methods for interpreting nondetect data. Environmental Science & Technology, 39, 419A-423A.

*1:なんて日本語で呼ばれるのか知らないけど,青木さんところではこう呼ばれている

*2:もちろん元は英語で勝手な訳です