A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Rのパッケージdrcの関数ED()を使う時の注意点

drm*1を使って濃度反応関係を推定し,その結果からED*2を使って,x%の影響が予測される濃度を推定するというのは,多分このパッケージを使う人の多くがやることだと思う。そこでの注意点は,drm(..., fct=W1.4)とかdrm(..., fct=LL.4)のパラメータ4つのモデルを使って出てきたアウトプットを使う場合,ED()は,推定された下限値*3も使うということ。この下限値が非現実的な値の場合(例えば,正の値しかとらない応答変数なのに,マイナスに推定されている場合),EDから出てくる値が妙に違和感のある値を出してくる。例えば,0が下限値であるべきなのに,マイナス500とかに推定されていると,ED()から出てくる値は(実測値から視覚的に予想される濃度よりも)大きくなる。これは,すなわち,drmの結果がいまいちということで,モデルの選択を考え直した方がいい。ということのよう*4

*1:濃度反応関係を推定する関数

*2:x%の影響が予測される濃度を推定する関数

*3:説明変数が大きくなったときにいきつく応答変数の値

*4:Ritzさんにバグかと思って問い合わせたら,教えて頂きました。感謝