A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

[ERA[HM]

Ouellet JD, Dubé MG, Niyogi S. 2013. The influence of food quantity on metal bioaccumulation and reproduction in fathead minnows (Pimephales promelas) during chronic exposures to a metal mine effluent. Ecotoxicol Environ Saf 91:188-197.

Niyogiさんのグループ(Dubeさんがもっと直接的に絡んでいる?)の研究。ファットヘッドミノーを使った鉱山廃水の希釈水を使った毒性試験を最近よくやっている。複数論文が出ていて,いずれの論文も長くて,あんまり魅力的ではないんだけど,まぁなんとなくアンテナにはかかってくるという感じ*1。対照区の銅濃度が10μg/Lくらいあるのは気になるけど,とりあえず,結構金属濃度の高い曝露区における水経由の曝露よりも,餌をコントロールして減らした方が産卵数への影響が大きかったという結果(体内濃度も測っているけど,図も小さくて見づらいのでパス)。おもしろいのは,曝露区で産卵数が増えているように見えること。最後の結論のところで,この研究で想定している川において虫と魚が低密度なことに簡単にふれているけど,推測の域は出てないですよね。。といった感じ。ボクの経験上,EES自体はそんなに悪くないと思うけど,こういう煩雑な論文が結構のるんですよね。。

*1:いかにもプロジェクトにのせてやってますという感じがするのは,ボクだけでしょうか。