A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Mudge et al. 2012. Setting an optimal α that minimizes errors in null hypothesis significance tests. PLoS ONE 7, e32734.

(論文中盤は読み飛ばしています。)有意水準αは0.05が使われることが多いのですが,その値は客観的なものではなく,伝統的に使われている値。著者らは,critical effect size(CES: 重要な影響サイズ)とか決めることによって,α(Type I error)とβ(Type II error)の和を最小にする(あるいは,状況により重み付けした和を最小とする)αを有意水準として使うことを提案している。CESが決められないときは,small,medium,largeみたいにいくつかの場合で結果を表示するというのもアリなんじゃないか,みたいなことも言っています。オープンアクセスなので,興味のある方は是非。