A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

三中さんの本の第2弾読了。全体的な感想は,”三中さんらしい”本で,いやぁほんとに色々よく知っているなぁと*1。色々とおもしろい言葉はあったのですが,なんとなく,今回は全体的に少し冗長な感じを受けました,その理由はよくわからないのですが。本文中に,「歯切れが悪いと指摘があった」とあったのですが,それも一つの理由かもしれません。
以下は,ご利益がありそうなお言葉たち。

  • 系統樹思考は時空間的変遷に着目し,分類思考はある時空間に存在するパターンに注目する。
  • 分類は人が現実世界を認識するために行っている
  • ”連続的”なものを,”離散的”な群に分ける--分類する
  • ヒトは心理的に「本質」を造りあげてしまうやっかいな「心」を内にもっている--生まれながらの心理的本質主義
  • 「種」は,「分類する者」の側にあるのだということが理解されるようになるだろう。

「種」問題に関する三中さんの主張は個人的には納得で,でもどうすべきかは難しい問題。無理やり,安心と安全の話にも応用できるかなと少し妄想しましたが,やはり事情が違うかも?。リスク(連続的)から「安全」or「危険」の2者択一は似ているのですが。

分類思考の世界 (講談社現代新書)

分類思考の世界 (講談社現代新書)

*1:なんだかえらそうですが