A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

多様性の重要性

ちらほらSNSとかで流れてきてKindleで読んだ本。総じて多様性って、建前じゃなくてご利益大きいですよ、というのを理解するのにはよいと思う。一方で、読んでいるときは気にならなかったけど、そのデメリットにはあまり触れられてなかったような気もする*1
引用しながら、個人的にざっとまとめると(そのままの引用も含む)、以下の通り。

  • 一筋縄ではいかない複雑な課題や問題を考える上で、個人ではなくチームでの対処が重要で、多様性は重要*2
  • 世界の捉え方は根本的に共通しているという考えが主流だったが、そうではない(ので、課題や問題を捉える上で、認知的多様性が重要)。
  • 視点の多様化によって、解決策の幅が広がる
  • 同じような考え方の仲間に囲まれていると人は安心する(ので、多様性が低いと画一的な解に到達しやすい)
  • 問題が複雑になると、絶対的なリーダーがいるような支配的な環境が悪影響を及ぼす場合がある(上司の機嫌をとろうと、意見やアイデアを持ち上げ、多様性が排除される)。ただ、ある程度の(尊敬に基づく?)ヒエラルキーは必要。
  • 会議は壊滅的に非効率(という表現自体が面白い)
  • 心理的安定性
  • ブラインライティング(ブレインストーミングの匿名で意見やアイデアを書くバージョン)によって、意見やアイデアを匿名化して多様性を確保する。
  • 想像とは融合である。
  • 1人ではなく、ネットワークで人と人が繋がることによって、知識の融合や継承が起こって、イノベーションが起こる確率が高くなる*3
  • 大きなコミュニティに属すると、より狭い(似た者同士)ネットワークを構築する傾向がある。
  • SNSでもよく言われることだけど、世界が広がるほど、人々の視野が狭まっていく。
  • 有意義な話し合いをするためには、まず信頼の構築が欠かせない*4
  • 主導権を得て、モチベーションが湧く*5
  • 与える人が成功をおさめる。

などなど、まぁ改めて読むと、なんというか「いかにも」感はあるのですが、総じて勉強になりました。

*1:あるいは触れられているが、そこが気にならない書き方になっていたようにも思う

*2:多様性がどう定義されているかは失念

*3:これもっとちゃんと説明されていたような気がする。個人的にわりと腑に落ちて面白かった。一方で繋がるコストとかもあると思うけど

*4:二重過程理論とかが出てくる

*5:似たような話を新人研修のときに聞いた