A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Batley GE, Warne MSJ (2017) Harmonization of water and sediment quality guideline derivation. Integrated Environmental Assessment and Management, 13: 458–459
Merrington G, An Y-J, Grist EPM, Jeong S-W, Rattikansukha C, Roe S, Schneider U, Sthiannopkao S, Suter GW, Van Dam R, Van Sprang P, Wang J-Y, Warne MSJ, Yillia PT, Zhang X-W, Leung KMY (2014) Water quality guidelines for chemicals: learning lessons to deliver meaningful environmental metrics. Environmental Science and Pollution Research, 21: 6-16

Batley & Warne (2017)のEditorialを読んで知ったMerringtonさんらの論文。ざっくりいうと,環境基準値*1の設定方法が色々ありますよね,課題も色々,将来的にはハーモナイズしましょう,みたいな感じ。Harmonization自体はまぁなるほどなぁと思うんだけど,やはり残念なのが,この課題などの文脈でもっと日本人勢の論文が引用されてもいいと思うのです。ここが弱いところなんです。個体群レベルのSSDとか野外調査ベースの評価とか,まぁまさしく自分の関わってきたところではあるのですが,素直に残念でした*2

  • リスク評価の検証に使えそうな,野外での影響を評価した研究っていうデータベースがあってもいいかも。
  • 野外調査などの検証する際に,「もうこれが達成できていたらよいですよ(保護は十分ですよ)」という指標が必要というのは万国共通。
  • この手の特集号としては,全体として読みやすくコンパクトにまとまっていると思います。

*1:国によって色々言い方や定義が違う

*2:まぁでもPetersさんとか同業者だと認識されているのか(個体に認識はしているはずだけど)露骨にボクの論文は引用してくれないのですね。もう一歩先を考えないとなのです