A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Merrington et al. 2013. Water quality guidelines for chemicals: learning lessons to deliver meaningful environmental metrics. Environmental Science and Pollution Research:in press.

2011年の12月に中国で行われた学会?ワークショップ?の特集号みたいなものが,ESPRで組まれているみたいです。まだin pressなのでわかりませんが,ボクが見たのもこの特集号の1つな気がします。基準値の設定作業(データや手法の共有)も国際的にコラボしてできれば,各国の負担を減らせていいのではないか?みたいな話をされている感じ。このワークショップ行きたかったなぁ。中国開催なのでまぁ仕方ないかもしれませんが,個人的には日本人がここの中にいても良かったじゃないかなぁとも思ったり。
以下,個人的メモ:

  • オーストラリアはNOECからECxさらには,NECへの移行を長期的には考えているみたいですね。NECをどう推定するかはちゃんと追えてないのですが,おそらく閾値応答みたいなものを仮定するのだと思います。
  • 基準値もデータの状況などから,信頼性の異なる3段階のものが作られているようです(オーストラリア,ニュージーランド)。予防的に最初に決めてそれを超えるような場合がある場合は,もっとまともに決める努力をするということなのか,ちょっと短い記述だけでは具体的にはわからなかったけど,基準値にそういう段階があるのはおもしろい。
  • 「基準値の妥当性みたいな評価はほとんどされていない」という文言が何回か出てきた。そのためには,どういう評価をする必要があるのかも考えないといけないとか。まぁその通りだけど,ちょっとこの当たりはもっと丁寧にレビューしてほしかったなぁとも。