A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Bickham, J.W., Sandhu, S., Hebert, P.D.N., Chikhi, L. & Athwal, R. (2000) Effects of chemical contaminants an genetic diversity in natural populations: implications for biomonitoring and ecotoxicology. Mutation Research-Reviews in Mutation Research, 463, 33-51.


Theodorakis, C.W., Lee, K.L., Adams, S.M. & Law, C.B. (2006) Evidence of altered gene flow, mutation rate, and genetic diversity in redbreast sunfish from a pulp-mill-contaminated river. Environmental Science & Technology, 40, 377-386.

珍しく遺伝的多様性への影響とかの論文を眺めました。地に足が着いていないのですが,一応以下にメモ。前者は後者に引用されていたレビューで,汚染サイト変異率が上がって,遺伝的な多様性が増加するという説明があって,なるほど。と思いました(そんなも知らんかったのかい,と言われそうですが)。真ん中あたりにあるメソッドの部分はまるっと飛ばしましたが,それ以外は比較的読みやすかったです。後者は,この話題に関連する,8年ほど前のES&T論文。だから何?感がなくはないですが,遺伝的多様性でみると汚染サイトでは増えていて,汚染サイトでは移入ばっかになっているのと,突然変異率の増加していそうですね(こちらはデータり)というお話。でも読んで勉強になりました。


そういえば,3月の生態学会でボクの前に発表する方がそれっぽい内容なので(ここ),その予習的にも読んで良かったなと思いました。ちなみに,まさかあのT先生*1と同じ枠で発表することになるとは,という感じです。生態学会での受けはわかりませんが(そして自分の発表は気が重いですが),ちょっと楽しみです。

*1:面識無し