A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

McLaughlin, M.J. & Lanno, R. (2014) Use of “Bioavailability” as a term in ecotoxicology. Integrated Environmental Assessment and Management, 10, 138-140.

Bioavailabilityの使い方についての論説。この記事から引用すると,Bioavailabilityは"the amount of chemical that is actually taken up from the environment and is available to cause a biological response (NRC 2003)(暫定訳:環境から実際に摂取され(take up),生物応答を引き起こすのに利用可能である化学物質の量)"となり,Bioaccessibilityは"the chemical in a soluble form that has the potential to be bioavailable, and is not necessarily bioavailable(暫定訳:潜在的にbioavailableであるが,かならずしもbioavailableである必要はない可溶性形態*1の化学物質)"。ということで,ベン図を書くと,BioaccessibilityがBioavailabilityを包んでいるようになると思われます。
ということも含めて,著者らの主張を個人的に要約すると,

  • DGTとかで測った金属濃度は,Bioaccessible(あるいはBioavailable)な部分のごく一部であり,要注意
  • Bioavailablitの使用は生物応答または生物蓄積を評価した研究に限るべきだ
  • 純粋に化学的に測定したものは,extractableという用語の使用も含めて,慎重に検討すべき*2

*1:この訳語自信ないです

*2:ちょっとこのあたりは雑に端折っている感があります。多分