A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Biggs, B.J.F., Goring, D.G. & Nikora, V.I. (1998) Subsidy and stress responses of stream periphyton to gradients in water velocity as a function of community growth form. Journal of Phycology, 34, 598-607.

藻類と流速の関係。初めて見たけど,Biggsさんはこのテーマでこのあたりの年代に沢山論文を出している感じ。ニュージーランドだしと思ったけど,案の定Chris Hickeyとも論文を書いている*1。流速とADFMやクロロフィルaとの関係は,3つくらいの付着藻類の群集に分けて,Biggsいわく,栄養塩の取り込み(やすさ)とせん断力で説明できるとのこと。例えば,粘着性の?珪藻群集では流速の増加が栄養塩の物質移動にきいていて,流速の増加に伴いクロロフィルaとかは直線的な関係になる,というの考察と結果。加えて,栄養塩濃度の高い河川ではその関係が見えにくくなったという考察も*2。3つの群集の違いを視覚的に理解したいところですが,読んでて結構,おもしろかった。やはり色々やられているのですね。

*1:狭い世界ですねぇ

*2:ちょっと一河川での結果なので,この解釈でいいのかはあやしいですが