A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

(多分)事実基づいた想像。
1969年にEcotoxicologyという言葉が生まれてたから*1,多くの先人たち,特に生態学に理解がある人たちが,化学物質の生態毒性(リスク)評価はもっとまともな評価をしないとダメですよと主張してきた。ぱっと思い浮かぶ生態学な人といえば,サイモンレヴィンとかコーイマンとか。しかし,結局は現実として,実務的に実行可能な簡便で比較的コストの低い毒性試験,その結果を使った評価が主に使われている。多分,ひと昔の人は今のように毒性試験の優占の制度が(完全に?)確立されていなかったから,色々言えたというのもあるだろう,と思った。じゃあ,今何をすべきなんだろうと思うと,当たり前ながら,結局そういう理想論と現実の間を埋める作業が必要なんだろうと思う。こういう作業は多分どちらかというと好きなんだと思う。

それも多分,どれくらいの時間スケールを意識するかで,やりたい(おもしろい)と思うことは変わるんだろうと思う。ボクは,(多分)圧倒的に短いスケールの方に興味があるのだけど,それだと「一般性」とか「長期的に見た時の科学として価値」ってどうなんだろうと思うときがある。そう思うと必ず,あー今の研究ではだめだなぁ,一生のうちにそういう研究もしてみたいなぁ,とも思う*2。当初何を書こうとしていたのか忘れてしまいましたが,こういうことをたまに考えるのもいいかもしれない。

*1:Reneさんの論文より

*2:偉そうですが。。でも,残念ながらそんな研究はボクにはできないとは思う