A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

乱数をひいて二項分布(logit)から発生させたデータ(1000セット)使って,正規分布非線形モデル群(Rのpackage drcを利用)と二項分布なGLMで濃度反応関係を推定させ,LC50も推定してみました。まだ1個のパラメータセットしかやってませんが,まぁざっくり言うとLC50はほぼ正規分布なモデルでも非線形なモデルでも同じで,その誤差も二項分布(logit)なものが最小ではありつつも,そんなに大きいものではありませんでした。二項分布なGLMは,パラメータ数が2個なのに対して,正規分布なモデル群は,パラメータ数3個〜6個なので,統計的な意味での比較はちょっと難しいですが,LC50の推定という意味ではそんなに結果は変わらないのかも知れません(まだちゃんと裏付けをとれていない憶測*1)。

ちょっと気になるのは,LC50のは同じでも,見た目の感覚では定量的な濃度反応関係がちょっと印象が違うように感じるところ,まぁこれも良く言われていることで,LC10とかLC90とかより極端なところは,LC50に比べて,モデル依存になってしまうということなんでしょうか。これはこれでおもしろい。

*1:おそらくデータがしっかしていれば問題ない気もしますが。過分散とか,データ数が少ないとか,あるいはLC50の95%信頼区間とかを丁寧に見ていくとまた様子が違ってくるのかもしれません。