A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

水質汚濁の生態学

水質汚濁の生態学

このサイトから,購入可能。1972年出版というのもあって,かなり独特の文章。著者自身の意見や経験に基づいて(ある意味主観的に),意見しているところが結構あって印象的。水質汚染の問題に生態学(生物学?)を取り入れることの重要性を説いている。おそらくこの時期の方々は,水質という化学的な分野に生物指標を使うことを組み入れることの重要性を主張されていて,ある意味それは成功したんだと思う。
汚水生物体系論*1についていろいろ書かれている。今となっては,ほとんど目にすることはない気がしますが,環境基準の注釈にもあったりするので,個人的に気になっていたところ。とりあえず,読んでよかった。

*1:生物相から水質の状態(β貧腐水性とかα中腐水性とかってもの)を判定する(岩崎解釈)