- 作者: 津田松苗
- 出版社/メーカー: 公害対策技術同友会
- 発売日: 1972/10
- メディア: 単行本
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ちょっと驚いたのが,第1部 生態学と水質汚濁の第1章 生態学の意味するもの,で,
博物学から,生物地理学から,生理学というふうに,いろんな分野から発した寄せあつめの学問で出発した生態学は,いまでも”ぬえ”的正確を残しているが,追々独自の方法論と独自のフィロソフィーが確立されつつあるところである。
と書いた後で,
その全般の内容を紹介することは,とても紙幅が許されない。(中略)ここにはとりあえず,生態学よく用いられる用語を(ことに生物経済学的な面に重点をおいて)列記して,その輪郭を想像していただくとしよう。
として,その後に,数十個の単語が列挙されているのです(意味の説明もなし)。そして,その列挙をもって,この章は閉じられるという斬新さ*3。