A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

EF

「流況と魚類*1」関係で思ったことを箇条書きにメモとして。ちょっと否定的な見方ではあります。いずれにしろ,非常に難しい研究だということか。 流況指標は無限に計算できる。 沢山の流況指標が提案されていて,高水をどう定義するかとかで,その指標はほ…

米国の河川流況が(おそらくダムにより)均質化しているという論文。発想自体はシンプルですが,こういうのでもPNASに載るのですね。 Poff et al. (2007) Homogenization of regional river dynamics by dams and global biodiversity implications. Proceed…

魚の個体群モデル。これで載るんですか?というレベルと感じるのはボクだけですかね。。いずれにしろ,モデリングの難しさは実感できますが。 Chaumot et al. 2006. First step of a modeling approach to evaluate spatial heterogeneity in a fish (Cottus…

Arthington et al. 2010. Preserving the biodiversity and ecological services of rivers: new challenges and research opportunities. Freshw Biol 55:1-16. At least 200 environmental flow methods and approach in use....(後略). Yet, there stil…

Poff et al.(2010) The ecological limits of hydrologic alteration (ELOHA): a new framework for developing regional environmental flow standards. Freshw. Biol. 55, 147-170. 環境流量を地域レベルで設定する際に,どうすればいいか?というのの,枠…

思っていた以上に,色々分かっていなくて,ボクレベルでもかなり粗い解析をしていることがよくわかる。流量と魚類種数の関係。 Xenopoulos, M. A., & Lodge, D. M. (2006). Going with the flow: Using species-discharge relationships to forecast losses …

北大の小泉さん主催のシンポのち野外講習に参加するために,月曜日から北海道へ。空知川での講習を終えて,本日札幌に帰還。偉そうですが,とても良い機会でした。皆さまに感謝。シンポは,特に京大の佐藤拓哉さんの話がめちゃくちゃおもしろかったです。分…

ふと読み返してみると,さすが中西さんといった感じ。全体を見る目は相当長けているように感じる*1。 水質の改善と同時に水量も保存しなければならないのは当たり前である(p193)。 そもそも魚がすめないような水のない空間に,魚の棲めるような水質環境基…

Water Framework Directiveとはなんぞや?ってのを,関連法との関係も含めて,よく分かる資料ないかなぁ。化学物質絡みでもよく見かけてたけど,(そして薄々は気づいてたけど),かんきょうりゅうりょうな文脈でも見かけることとなる。ちなみに,最近公開さ…

OSGさんに教えてもらった本。途中まで読んで,とりあえず一時凍結(おおよそ半分)。環境流量系の話がよく分かったけれども,全体的に繰り返しに近い表現があったり,冗長な感じがしてしんどい。英訳本だというところも読みにくい理由の一つかも。ただ,苦し…