「流況と魚類*1」関係で思ったことを箇条書きにメモとして。ちょっと否定的な見方ではあります。いずれにしろ,非常に難しい研究だということか。
- 流況指標は無限に計算できる。
- 沢山の流況指標が提案されていて,高水をどう定義するかとかで,その指標はほぼ無限に定義できる。パターンから。流況指標の影響を探索的に探す場合は,これが特にやっかい。
- 個人的な感触として,その多くは,おおよそ同じ動きをする変数になりうる。例えば,高水を90%で定義しても95%で定義しても,その頻度や期間は(多分)結構高い相関を示す。
- Colwell (1974) のPredictabilityは,ちょっと。。
- Predictabilityは,生物の生息,ひいては,その進化や適用にとって大事な要素というのは,理解できる。
- ただ,個人的にひっかかるところは,流量を恣意的なカテゴリーに分けなければならないというところ。既往の論文にしたがって分けるのが無難ではあるが,既往の論文の分け方が正しいとは限らない。そういう意味でも,このPredictabilityもカテゴリーの作り方によっていくつも計算できる*2。
- そういうことを指摘している本のチャプターがあるよう。
- Ecologically relevantが安直に使われていないか?
- 「生態学的に妥当な流況指標を計算した」とか書いてあるが,どの程度の根拠をもってそう書いているのか不明。もちろん,概念的には理解できるが,上にも書いたようにそんなの無限にないですか?という疑問。
- 魚類と流況
- いくつか論文を読んだけど,流況指標が結構決め打ちになっていて,それだけでいいの?というのが素朴な疑問。うまく見えた結果だけ拾い出しただけでしょ?といわれても仕方ない。