総じて,やはり生態学会は楽しかったです。そろそろ自由集会とか企画したいなぁと思ったりするけど,特にネタはないですね。。後で加筆・修正などするかも知れませんが,ひとまず公開しておきます。
- 自分の発表関連
- 「君は見分けられるか:鉱山廃水流入河川と対照河川における底生動物及び魚類相の比較」というタイトルで横国大の難波さんが代表で発表しました。結構色んな人に説明して,色々と意見もらえたように思います。魚類は半々,底生動物だと(結果が比較的分かりやすいので)見分けられた人が多い感じでした。挑戦的な取り組みでしたが,難波さんがよくやってくれたと思います。ボク個人的にはポスター賞いけたかなと思うくらい,結構良い完成度だったと思います。
- 「平均スコア法において底生動物各科に割り当てられたスコアを野外データから検証する」というタイトルでポスター発表しました。要旨にあるとおりですが,平均スコアって条件を揃えてあげると割と良い指標だ,ということが示せたような気がします。さてこれを展開させるかですね。もう確実なところで一旦アウトプットしてもいいようには思うのですが。。いずれにしても,複数の人に「面白い」と言って頂けると,励みになるなぁと感じました。精進します。ウロウロしてたけど,18日はほぼポスター発表な一日となりました。
- ノンパラ検定自由集会
- U検定とかBrunner-Munzel検定で何が帰無仮説になっているかお恥ずかしながら知らなくて,stochastic equality*1が帰無仮説になっているというのが面白かった(というか勉強になった)。
- 正確性不明の,個人的なメモとしては以下の通り。多分そのうちスライドがwebにアップされるように思います。
- 分布の形や分散を変えた分布を2つ作り,平均値とか中央値とかピークが同じという帰無仮説*3をU検定やBrunner-Munzel検定なんかの方法で検定して,各方法の第一種と第二種の過誤を比較するみたいなことをされていたけど,結局Brunner-MunzelやU検定の帰無仮説がstochastic equalityであるのならば,そもそも調べる対象ではないものに適用して,「あれ全然だめですね」と言っている気がしたのですが,違うのでしょうか。どうも腑に落ちなかった。。
- 生態学者×実務者シンポ
- よくある議論ではあるけど,最初の方の方々の発表は結構熱がこもっていて楽しかった*4。
- 実務者(ここではコンサルの方を主にイメージ)に来てもらうには,学会時期をずらす必要があるというのは前から言われているはずで,河川分野だと応用生態がその役割を担っていると思う*5。
- 個人的には,そもそも具体的にどう協働する可能性があるのかのその中身が見えにくかった。両者スピード感が違うのは話題提供者の方のおっしゃるとおり。
- 結局は個別の交流の機会ややシーズやニーズの共有をうまく交換する機会*6を地道に作るしかないのかなと思った(これって別に実務者と生態学者に限らないよね?とも思った)。
- JAEにPractitioner’s Perspectivesという枠があるというのは初めてしった。
- 生態学会誌関係が実務者の間で認知されていないのでは?という指摘も面白かった*7。
- ちょっとそれるけど,結構衝撃だったのは,このシンポの後の生態系管理専門委員会がガラガラだったこと。