A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

De Laender, F., Verschuren, D., Bindler, R., Thas, O. & Janssen, C.R. (2012) Biodiversity of Freshwater Diatom Communities during 1000 Years of Metal Mining, Land Use, and Climate Change in Central Sweden. Environmental Science & Technology, 46, 9097-9105.

生態系モデルのフレドリックさん。化石データ*1から珪藻群集の種数と均等度を推定して,それを土地利用の変化*2や底質中の金属濃度との関係を調べたというもの。結論的には,金属の代表である銅濃度が増加すると,種数が増えているので,これは考えにくいということで,土地利用との関係を述べています。化学物質だけじゃ,いかんよ,というお話。だと思う。ほぼアブストを読んで満足できた。そういう手もあったのかという感じ。細かいけど,AICと有意差を併記しているので,Davidさんには怒られる系。付録がついてるんだけど,結果を見るとすごい泥臭い感じ(モデル選択で入ってきた金属の係数が正とか)。まぁ,そもそもES&Tは長いのはだめですが,いじわるなことをいうと,付録に回して印象を良くなった(した)感もありますね。

*1:というのか?

*2:1000年くらいでやっているので,どうやって推定しているかは未把握