A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

De Laender, F., P. Van Sprang, and C. R. Janssen. 2013. A re-evaluation of fifteen years of European risk assessment using effect models. Environmental Toxicology and Chemistry 32:594-601.

フレドリックさんの研究。綺麗。急性の毒性試験結果を使った生態系モデルがまじでChronicのSSDのHC5と同じような結果を出すのだとすれば,これってまじである意味"革命"だと思うのですが,違うんでしょうかSSDやメソコスムから出た"安全"濃度を比較対象としてていいのか,という批判がありそうだけど,いまのところ予防的な値を出すと概ね見ていいSSDとほとんど同じような値をはじき出すって,それ自体で意味がある気がする。おそるべし。勉強しないとなぁ。ボクの理解が正しければ,これ生態リスク評価のスタンダードの一つになるんじゃないですかね。

追記130302
急性の毒性試験のあたり,気になって&思い切ってメールしてみたら慢性試験のデータも必要のようです(付録に書いてありました*1)。本人曰く,モデルのシミュレーション期間がみたいです。これははあまり頭になかった。革命ほどではなくなりましたが,でも個人的にはおもしろいと感じる研究です。

*1:しかしまぁざっくりとした使い方されているので,急性データをざっくり代用することもできたりしないのかなぁと思ったり