A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Pracheil BM, McIntyre PB, Lyons JD. 2013. Enhancing conservation of large-river biodiversity by accounting for tributaries. Front Ecol Environ 11:124-128.

書き物の合間の気分転換読み。著者に別刷り下さいメールを送ったら,送ってくれた。ありがたし。昨日読んだES&Tに根本的なところが似ているけど,現実的にうまく生物種の保全をすすめていくには智恵が必要で,この論文の言いたいことは,

でっかい川を保全するのは大変。なので,例えば,でっかい川に生息するスペシャリストは支流*1にも生息(利用)しているので,そういうところの保全をうまくやっていくのも考えた方がいいんじゃない?そのやり方を一つの例として示しますよ。

といった感じだと思う。ただ,ここで挙げられている形質ではない種はどうするの?とかも考えると問題はもちろん根が深いです。生態学系のトップジャーナル誌で,こういうレベルの解析+主張が貴重と評価されるというのが個人的に興味ぶかい*2

*1:といっても,この研究の支流は,サイズ的にボクらのイメージする支流ってイメージではないと思う

*2:アメリカでは,比較的認識されている結構重要な問題なのかも知れませんが