畝山さんの本には,以下の記述があります。
- 種差についてのデフォルトの不確実係数10
ラットとヒトのあいだに10倍の感受性の差があることがわかっているから,というわけではありません。先に示したフェンプロパトリンの例のように,すでに各種の動物の中でもっとも感受性の高い動物での値を採用していますから,その中に収まる可能性の方が高くなります。それでも念のため10倍の余裕をもらせるのです。
- 個人差についてのデフォルトの不確実係数10
ふつうの指標において,健康な人の個人差が10倍というのはなかなか見られない現象です。(中略)そのため,10倍の余裕があれば,大抵の個人差はカバーできると考えられています。