A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Dittman E.K., Buchwalter D.B. (2010) Manganese Bioconcentration in Aquatic Insects: Mn Oxide Coatings, Molting Loss, and Mn(II) Thiol Scavenging. Environ. Sci. Technol. 44:9182-9188.

デスクトップに放置してあったマンガンと水生昆虫のお話。Davidさんのグループで,いつも方法で?体内摂取とか排出を調べている。マンガンは扱いが難しいんだよ,とスティーブが言ってたけどなんとなくそんな感じがイントロからする。マテメソはほぼ読み飛し。

  • 室内曝露によってマンガンの負荷量(多分,個体まるごと)を測定。トビケラ一種のuptake rate(体表に付着したマンガンは除去)を計算。
    • 平均的には多くのマンガンが体表に吸着していた,というのはおもしろい(seems to be in the form of Mn oxide)*1。この体表についたやつがどういう影響を及ぼしているかは,未解明との記述有り。
    • 脱皮によって,ほとんどすべてのマンガンが失わるというのもおもしろい*2
  • カルシウム濃度を上げると,一般的な傾向として負荷量は減少。マンガンのuptake rateが高い種は,亜鉛カドミウムでも高い。
    • 体内摂取を考える上で,やっぱりカルシウムは重要のよう*3

*1:これは亜鉛とかカドミとかでどうなのか気になるけど,この論文を読む限り,これはマンガン特有な感じがする(要確認)。

*2:体内動態モデリングが難しい

*3:体表への付着量も同様に減少するので,体表への負荷を考える上でも重要