A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

種の感受性分布(SSD)に関する議論たち。永井さんとこ林さんとこ永井さんとこ。勉強になります。
関連して,SSDは環境基準や予測無影響濃度(PNEC)を求める際に使われるのですが,どういう場合に試験生物を増やせば,ベネフィット*1が大きいかという話が論文になっているようです*2

Henning-de Jong, I., Ragas, A.M.J., Hendriks, H.W.M., Huijbregts, M.A.J., Posthuma, L., Wintersen, A., Jan Hendriks, A., 2009. The impact of an additional ecotoxicity test on ecological quality standards. Ecotoxicol. Environ. Saf. 72, 2037-2045.

この論文も含めて,SSDって力を持っているんだなぁという印象を受けます。確かに”便利”なんだけど,やっぱ本当かい?って思ってしまう。

*1:例えばデータが少ないときに,HC5より高い濃度に位置する結果が出ると,データが追加された後のHC5は前より高い値になる

*2:でもこの議論って,良く考えると結構きわどい。