A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Keller, V.D.J., Williams, R.J., Lofthouse, C. & Johnson, A.C. (2014) Worldwide estimation of river concentrations of any chemical originating from sewage-treatment plants using dilution factors. Environmental Toxicology and Chemistry, 33, 447-452.

世界スケールで化学物質の希釈率を推定する,という論文。粗いなぁと思う反面,こういう研究が今までになかったのかと意外にも思う。モデル推定した河川流量と人口×1人当たりの家庭用水の使用量で計算する,という荒技。例えば,(ボクの理解が間違っていなければ)家庭用水の使用量の方が国レベルで1つの値を使っていたりとか。まぁでも下水処理場で分解あるいは除去されなくて,対象とする化学物質の使用量が人口と比例するならば,大まかな推定をするのに,こういう希釈率も使えるのかもしれません。