A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

種の感受性分布(SSD)を描いてくれるソフト。NITさんからちらっと聞いたので,検索したら出てきました。さすが,RIVMだなぁ。

ETX 2.0. A Program to Calculate Hazardous Concentrations and Fraction Affected, Based on Normally Distributed Toxicity Data

このページのHierというところからDLできます(その後インストール)。英語の取説は,ここ。HC5だけではなく,丁寧に環境中濃度の方も考慮して,リスク計算(Fraction affectedの計算)をしてくれるようです。

  • HC5は平均値(mean)ではなく,medianが表示されている。
  • 95%ではなくて,90%信頼区間
  • 対数正規分布を使ったデフォルトの解析では,ベイズ推定しても古典的な手法*1で計算しても数値的には同じ信頼区間が返ってくるようです(Aldenberg & Jaworska 2000)。
    • サンプルが少ないとブートストラップできないし,どうするんかなぁと思って,とりあえずWinBUGSでベイズ推定したけど,出てくる値は,確かに一緒でした。結構シンプルなんすね*2

Aldenberg T., Jaworska J.S. (2000) Uncertainty of the Hazardous Concentration and Fraction Affected for Normal Species Sensitivity Distributions. Ecotoxicol. Environ. Saf. 46:1-18.

*1:頻度主義的な手法

*2:SSDについて,少し理解が進んだ。信頼区間ベイズ推定したなんてわざわざ書かなくても,計算できるんだなぁとちょっと拍子抜けしました